CAVAの里でFreixenetのワイナリー見学
夏休み、バルセロナへ行ってきた。
定番のガウディ建築見学やカンプ・ノウでのサッカー観戦と同じくらい今回の旅行の目玉見学スポットだったのが、スペインのスパークリングワイン”CAVA”の里を訪れることだ。
いくつかある見学可能なワイナリーの中から、最寄り駅から最もアクセスの良いFreixenetのワイナリーを見学した。
バルセロナから電車に揺られて約45分。
CAVAの里と知られるSant Sadurni d’Anoiaの駅前からFreixenetのワイナリーが望め、さしずめFreixenetの企業城下町かと思わせる佇まい。
受付を済ませ(要事前予約)、ツアーが始まるまでホールで待機。
歴代のFreixenetのCM映像が鑑賞できる。
たとえば、Christopher Reeves(スーパーマンを演じてた俳優)出演のCMなど。
さて、見学ツアーには30人ほどが参加。
英語のツアー(他の言語のツアーがあるかどうかは不明)なので英語力に不安のある人は楽しめないのでは?と思いがちだけれども、見学ガイドも英語のネイティブでないスペイン人なのでゆっくりと話してくれてそれなりには聞き取れるはず。臆せずに参加しよう。
まず、Freixenetの歴史などについて10分ほど映写室で映像を観た後に、ツアーが開始。
セラーの中を様々な説明を受けながら進む(所要時間は1時間半くらい)。
ガイドのLuisさんのスペイン語訛りの英語は聞き取りやすく、時折ジョークも交えながらFreixenetのスパークリングワインについての数々のウンチク披露が続く。
Freixenetの最大の輸出国はドイツだとか、ドイツほどの輸出量はないけれども、人口比で考えるとかなりの量を輸出しているベルギーには大いに感謝しているなど(ベルギーの人口1,100万人に対して年間輸出量は2,700万本って言っていたような(少し自信なしなので見学時に確認して下さい))。
ちなみにCavaを英訳するとcave(洞窟)で、Freixenetのセラーも地下深くに眠る巨大なダンジョンのような造りになっている。確か、階段を3回ほど下ったようなので地下3階はあるほどの深さだ(サンダルで参加している人もいたが、足元が濡れていたりするので、極力歩きやすい靴で参加したい)。
さて、F1のゴールシーンで目にするシャンパンファイト。Freixenetのスパークリングワインが使われることもあるようで、次のボトルのうち、どのサイズのものが実際に使われているのでしょうか?というクイズが出された。
多くの人は「6lボトル(写真の左から4番目)」と答えていたけど、答えは「3l(写真の右から5番目)」。
多くの人は「そんなに小さいの?」という反応なので、ガイドのLuisさんが「F1ドライバーは体が小さいから相対的にボトルが大きく見えるだけなんですよ」というと一同大爆笑。
ちなみに、管理人の妻(ワイナリー見学には不参加)に写真を見せて同じ質問をしてみたところ「9lボトル」と答えていた。誰も「3l」とは思わないのかぁ。
ツアーの後半にはトラムに乗ってセラー内部を移動。出荷を待つたくさんのボトルの積まれた側をトラムが走りぬけ、ところどころにボトルの底が割れたものもチラホラ。ボトル内の圧の問題などから割れてしまうのは仕方がないようで、これでも昔に比べたら技術の進歩などからずいぶんと改善したそう。
トラムは地下深くまで足を運んだ見学者たちを光のあたる地上まで歩くことなく運ぶという意味合いが備わっていたようで、暗くてひんやりと湿った地下洞窟から地上に出た時の眩しさは心の中をほっとさせてくれるとともに少々冷えた体も温めてくれた。
トラムを降りると、ボトリング工程を作業するロボットなどを見学。あいにくロボットなどは作動していなかったが、実に近代的な技術を取り入れてスパークリングワインの製造を効率的に実現しているかが垣間見える現場だ。
見学ツアーは以上でおしまい。最後に、多くの人が待ち望んでいたスパークリングワインの試飲。1杯目は無料だけど、それ以降はあいにく有料(銘柄によって金額が異なる、そしておつまみ(イベリコ豚のハムなど)はオプションで注文(もちろん有料)できる)だけど、せっかくなのでいくつか試してみるのも良いかも(多くの人は2杯目も飲んでいた)。試飲時間は好きなだけ過ごして良いので心ゆくまで堪能するもよし、バルセロナまでの電車の時間が気になるようであればそれに併せて発つもよし(1時間に2本程度しかバルセロナまで行く電車がないため事前に駅で時刻表を確認しておくと良さそう)。
なお、駅から5分ほど歩いた範囲だけでもいくつかワイナリーがあるので、Freixenetを見学するだけでバルセロナに戻るのではなくお目当てのスパークリングを求めてさらに見学に足を運んでみるとCava maestroと呼ばれるかも?
Freixenet見学情報
URL:http://www.freixenet.co.jp/knowledge/winery/
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